今年は5月21日から【小満(しょうまん)】という時期に入りますね。

一年を二十四の季節に分ける「二十四節気」の中で、小満は【立夏】に続く初夏の時期。
草木がぐんぐん育ち、天地に生命が満ち始める――そんな意味が込められた、美しい季節です。
5月に入り、すでに暑さを感じる日も増えてきましたね。
つい薄着になったり、冷たい飲み物を飲みたくなったり…とはいえ、この時期こそ体を冷やしすぎないよう意識することが大切です。
心に負担がかかる季節?小満から始める東洋医学の体調管理
東洋医学では【夏】に影響を受けやすいとされる臓器が『心(しん)』です。
気温が上がる小満のころからは汗をかきやすくなり、体内の水分や血の巡りが乱れやすいといわれています。 そのため、心臓に負担がかかりやすくなるとも考えられています。
“心”は感情や思考、睡眠にも深く関わるとされる臓器。
なんだか寝つきが悪い、イライラしやすい…そんな変化を感じるときは、“心”が疲れている可能性があるかもしれません。
では、どうやって心をいたわれば良いのでしょうか?
ヒントになるのが、五行の考え方です。
“心”の好む味は【苦み】、好む色は【赤】といわれています。
季節の変化に合わせて旬の食べ物を意識することで、食生活のバランスを整えやすくなります。
たとえばこの時期は…
パセリ、セロリ、らっきょう、にんにくなどの“苦み”のある野菜
トマトやキュウリといった赤・緑の色の濃い夏野菜(そろそろ旬になりますね)
そして、魚では高タンパク・低脂肪でビタミンB群が豊富な【アジ】などもおすすめです。
小満は、植物も動物も私たち人間も、エネルギーに満ちあふれる季節。
だからこそ、私たちの体もたくさんの栄養素が必要になります。
タンパク質、炭水化物、ビタミンやミネラルなどをバランスよく摂ることを意識しましょう。
特に、忙しいママはお子さんの食事に気を配る一方で、自分は「残りものだけ」なんてこともありますよね。(私もつい、そうなりがちです…!)
しっかり食べて、しっかり水分補給もして、これからの暑さに備えたカラダづくりを意識していきましょう。
そして、小満が過ぎれば、次にやってくるのは梅雨、そして本格的な夏。
今はその合間の、とても気持ちのよい季節です。
太陽からのエネルギーをたっぷり受けながら、自然の“いぶき”に耳を傾けて、ご自身の心身と向き合う時間を持てますように。
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