
連日、熱中症警戒アラートが発令されるほどの暑さが続いていますね。
みなさま、体調はいかがでしょうか?
今年2025年の【大暑(たいしょ)】は7月22日(火)。
一年のうちでもっとも暑さが厳しく感じられる時期です。
そしてこの時期と重なるのが、「夏の土用」。
「土用」とは?
土用とは、季節の変わり目を表す18日間のこと。
実は、春夏秋冬すべての季節に「土用」は存在します。
中でも有名なのが【夏の土用】。
2025年の夏土用は7月19日(土)~8月6日(水)。
そして今年の「土用の丑の日」は…
- 7月19日(土)
- 7月31日(木)
と、今年は2回あります!
土用は【脾(ひ)】にも注意のとき
東洋医学では、土用の時期は「脾(ひ)」=消化吸収をつかさどる臓腑が弱りやすいとされます。
この時期に感じやすいといわれるのが、食欲が落ちやすいことや、胃の不快感、便通の乱れ、疲れやすさ など。
冷たいものの摂りすぎ、アイスや冷房での冷え、夜更かしなどが重なると、さらに負担がかかりやすいと考えられています。
食べすぎ・冷やしすぎ注意
この土用の時期は、無理のない範囲で控えめな食事や、温かいスープ・お粥などを取り入れるのもおすすめです。
「う」のつくもので夏を乗り切ろう!
昔から「土用の丑の日には“う”のつく食べ物を食べると夏負けしない」と言われています。
代表的なのは…
- うなぎ
- うどん
- 瓜(きゅうり・スイカ・ゴーヤなど)
- 梅干し
それぞれ、東洋医学の視点ではこんなふうに捉えられています。
うなぎ
栄養が豊富で、夏に食べられてきた代表的な食材のひとつ。
ビタミンA・B群・D・Eなどを含み、昔からスタミナ源として親しまれています。
※平賀源内の販促アイデアで「土用の丑の日=うなぎ」が定着したとも言われています。
瓜類(ウリ科野菜)
きゅうり・スイカ・ゴーヤ・ズッキーニ・かぼちゃなど。
体をさっぱりさせる食材として、夏によく食べられます。
ただし冷えが気になる方は、生より加熱調理に。しょうがや味噌など温かさを補う食材と組み合わせると食べやすいですよ。
梅干し
酸味と塩分を含み、ごはんのお供や夏の食欲が落ちたときにも取り入れやすい食材です。
汗とともに失いやすいミネラルや塩分を補えるとも言われ、昔から夏の保存食として重宝されてきました。
夏は「心(しん)」、土用は「脾(ひ)」
東洋医学では、
夏は【心(しん)】=血流や精神に関係が深く、
土用は【脾(ひ)】=消化吸収の働きに関係があるとされます。
つまり「夏の土用」は、心と脾、どちらもいたわってあげたい時期なんです。
- 赤い色や苦味を取り入れる
- 胃腸を冷やしすぎない
- 疲れたらしっかり休む
そんなちょっとした日々の工夫が、秋を迎える準備にもつながります。
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